廃墟の明日を考える!?廃墟景観シンポジウムに行ってきたぞ!!

 

廃墟の明日はどっちだ!

 

f:id:nabehuki_3:20221106210854j:image

 

先日11・3に兵庫県は神戸の方で、廃墟景観シンポジウムというイベントが開催されたので行ってきました。

「廃墟に明日も何もないのでは…?」

と思われる方もいるでしょう。廃墟は「終わってしまった建物」として思われがちです。

 

しかし、これを見てください。

 

 


f:id:nabehuki_3:20221106200130j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200124j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200120j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200116j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200110j:image

 

こちらは同じく神戸にある、旧摩耶観光ホテルという場所です。(特別な許可のもと立ち入らせていただいております。無断侵入はだめだぞ♡)

 

なんとこのたびこちらの建物が、日本で初めて「廃墟にもかかわらず文化財になった」のです!!

 

しかし、文化財になるということは、この建物に手を入れて後世に残さなければなりません。ここで二つの選択肢が生まれます。

 

①もともとの建物の形まできれいに修復する

②廃墟としての景観を残しつつ最低限の補修をする

 

廃墟好きとしてはちょっと複雑ですが、今回の文化財登録は「廃墟として」ではなく、「もともとの建築当時のデザイン性などが残っている」からなんですね。つまりオリジナルの価値を重視したわけです。

 

それなら①になりそうですが…しかし現在マヤカン(愛称)が評価されているのは廃墟としての新しい景観なわけで…できれば②で行きたいところです。

 

しかし②にしても、どれだけ補修するかがとても大事となります。廃墟なのに露骨に新しい建材で補修されてたら興ざめですからね…

 

そんなわけでどうすればいいだろうか、あるいは人はなぜ廃墟に惹かれるのか、みたいなことを有識者の皆様が一堂に集まって議論するのが今回のイベントでした。

 

有料イベントかつオンラインもあったのであんまりいろいろ詳しくここに内容は書かないですが…

 

・浄化だけが保存ではない

・さまざまな世界の廃墟保存事例の紹介

・定義づけのあいまいさにこそ価値がある

・オリジナルの価値と廃墟としての価値の共存の大切さ

・廃墟保存の新たな技術の誕生、マヤカンモデルとして他の廃墟にも応用

 

なんてことを話していらっしゃいました。

 

そして、そんな話を聞きながら私は

 

廃墟しか話されない空間、最高だ……

 

と浸るなどしていました。

 

本当にあのイベント会場は廃墟だらけ。

 

写真展が開催されたり、物販があったり。

 

↓写真展の様子

 

f:id:nabehuki_3:20221106200250j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200259j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200255j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200306j:image
f:id:nabehuki_3:20221106200302j:image

 

言うなれば廃墟のコミックマーケットみたいな感じでした。

 

めちゃめちゃ楽しかったです!!

 

帰りに買ったポストカードを飾る用の写真立てを買いました。ダイソーで。

 

f:id:nabehuki_3:20221106200220j:image

 

二つとも一目惚れのポストカードたちです。左は自然の鮮やかさと車の無機質な感じの対比が堪らんですね………右は差し込む光の綺麗なこと綺麗なこと。

 

そういえば今回のシンポジウムで「若者はゲームの影響で廃墟好きになる人が増えている」「第二次(?)廃墟ブームが来ている」なんてことが話されていました。とても分かる…

 

ちなみに私は百合星人ナオコサンのエンディングで廃墟にハマりました。あまりにも美しいから見てくれ全員。

 

nico.ms

 

またこのブログでも廃墟行ったときは何か書こうと思います。いま行く予定の廃墟は二つあって、一つは抽選待ちです。受かってるといいなあ。ふふふ。

 

ふふふ

 

 

……ふふふ

 

 

 

オチはない。